ほいくらふと

元男性保育士による保育・教育・子育てとものづくりの記録。それからアウトドア。

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日本とベトナムの文化による子育て観・保育観の違いについて【しつけ編】

こんにちは。

 

ほいくらふとの管理人。

現役男性保育士のぜんのすけです。

 

現在はベトナムで保育士をしています。

 

そちらについて触れている記事はこちらです↓

mr-hoicraft.net

 

今回のもくじです。

 

 

 

 

はじめに

今日はこの季節ならではの南国フルーツ

生ライチを食べました。

1キロで150円くらいです。

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みずみずしくて味が濃くて、甘い!

 

 

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ベトナムでは、甘くてジューシーな果物の数々が山積みになって売られています。

最高です✨

 

 

それはさておき

今回は昨日に続き、ベトナムと日本の子育て観の違いについてお話しします。

 

前回の記事はこちら↓

mr-hoicraft.net

 

 

 

日本の『しつけ』について

まずは日本で言うところのしつけという概念について考えたいと思います。

さっそくぜんのすけは考えました…

 

そもそもしつけって何のためにするの?

 

当たり前にしつけという言葉を使っていますが、その概念自体がぜんのすけの中ではふわっとしています。

 

そこでWikipedia先生に教えてもらいました。

ja.wikipedia.org

以下脚注です↓

*1しつけ仕付けまたは仕付)とは、人間社会集団規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。

 

なるほど…なんとなくわかりました(なんとなくでごめんなさい💦)

 

 

つまり

やっていいことやってはいけないことを判断するための倫理観を育てるのがしつけ

ですね。

 

 

たとえば

・裸や下着姿で外を歩くのはやめましょう。

・外を歩く時は靴を履きましょう。

・食べるときにクチャクチャと音を立てるのはやめましょう。

・人のことを叩いてはいけません。

・排泄はトイレでしましょう。

・人のものを勝手に使うのはやめましょう。

・食べている時は遊んだり歩き回ったりするのはやめましょう。

・ゴミをそこらへんに捨ててはいけません。

・挨拶をしましょう。

・悪いことをしたら謝りましょう。

・お店の中で走り回るのはやめましょう。

・荷物は自分で持ちましょう。

・お茶碗を持って食べましょう。

 

みたいな感じでしょうか。

 

他にもたくさんあるかと思いますがぜんのすけが今、ぱっと思いついたものはこれくらいです。

 

 

日本のしつけって結構息苦しいですね💦

でも、集団社会で生きていくためには必要なことが多いと思います。

 

 

ベトナムの『しつけ』について

ではベトナムではどうでしょうか?

先ほど挙げた日本のしつけ例と比較してみましょう。

 

 

おっと!先にこれだけは言わせてください。

 

このブログに出てくるような人がベトナム人の全てではない(のはず)です!

そしてぼくはベトナムベトナム人も、とても好きです!

 

 

さて…結果から言います。

 

 

 

 

 

先ほど挙げたしつけ例は全てベトナムでは存在しません。

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うそだろ💦…とお思いですよね。

でも本当のことです。

 

なんてったって、この目で見ていますから!

 

でも幻覚かもしれないので、実際にベトナム人先生たちに真相と理由を聞いてみました。

理由が納得できるかどうかは個人の判断にお任せいたします…

 

 

ベトナム人のこどもはパンツを履きません

僕のいる園の中でも、ベトナム人のご家庭はパンツを履かせて来ないことが多々あり、お着替えの際にズボンを脱ぐとポロリしてきます。ポロリというかドーンです。

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理由は…

ベトナムは暑いから🌡

だそうです。

先生たちも自分の子どもには履かせていないという人が多かったです。

 

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何歳まで履かないのかを聞いたところ

人によるけど、小学校から中学校の間には履き始めるということでした。

 

 

お願いだから中学校までには履いて欲しいです💦笑

 

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ベトナム人の子どもは裸足で外を歩きます

街中を歩いていると裸足で外を歩いているのをよく見かけます。

そして子どもだけでなく大人も同様に裸足の人がいます。

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危なくないですか?って思いますよね。

 

理由は…

ちょっとそこまで行くだけなら履いても履かなくてもどっちでもいい🏃‍♂️

だそうです。

 

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ベトナムの子どもは自分でほとんどやりません

見出しの通りです。

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ご飯はお茶碗を持つどころか箸もスプーンも持ちません。

全て食べさせてもらいます。

何歳までか聞いたところ、遅い子は高校生までだそうです💦

 

荷物も自分では持ちません。

全て持ってもらいます。

 

某有名マンガに出てくる天竜のようですね。

 

 

 

他にも

・ゴミはそこら中にポイポイ捨てます。

・ものすごく大きなクチャクチャ音を立てて食べるし、すぐに歩き回ります。

・基本的に授業の号令以外で挨拶しません。

・子どもの持ち物(おもちゃやお菓子)は全員で共有するものだと思っています。

・借りたものが万が一壊れてもほぼ謝りません。

・それで子ども同士がケンカになった場合は殴り合います。

・それを見た先生は両方を殴って止めます。

・怪我をした場合、両方の保護者に伝えます。

・それを聞いた保護者同士が殴り合いの喧嘩をします。

・こどもが便意をもよおした時は近くの木や壁に排泄させます。

・大人も木や壁に排泄します。

 

一気に挙げましたが、もう衝撃しかありません💦

木や壁にはうかつに寄りかかれません。

 

 

 

理由は?

なぜこんなことが起こるのか

ベトナム人先生たちに聞いてみました。

 

「その行動って変だと思わないの?」

 

「私は日本の教育を知っていますから、変だと思います」

 

「じゃあやめさせようと思わないの?」

 

「私がやめさせると、おじいさんおばあさんはそれを怒ります」

 

「あと、ほとんどの家は仕事をしていて時間がないので子どもに好きな食べ物を選んで食べさせたり、荷物を持たせたりすると遅いので親が急いでやって終わらせます。」

 

ママが仕事をしていない家はお金持ちなので、お手伝いさんが子育てをしますから子どもは何もしません。子どもを怒ると雇い主に怒られるのでお手伝いさんは子どもを怒りません。」

 

「でも幼稚園では先生が止めるでしょ?」

 

ベトナムの国立の幼稚園では、子どもがケンカをすると先生はものさしで子どもの手のひらを叩きます。」

 

「私立はお金持ちが行く幼稚園で防犯カメラがついているのでそれはしません。」

 

「あと、公立の幼稚園はトイレは部屋から遠いところに1つだけあることが多いので、クラスにはバケツが用意してあってその中におしっこやうんちをさせます。」

 

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「あと、ベトナムでは子どもはみんなで育てるものだと思っているので、他の家の子どもの失敗もみんなが許します。困っている子どもはみんなで助けます。」

 

「外で自分の子どもを怒ると、親が周りの人に怒られます」

 

 

 

 

へぇ…そうなんだ…

 

 

最後に

正直なところ僕にはまったく理解できませんでした。

 

要するに子どもだから』という大人の寛容さこの状況を確立させていて、『そんなことはおかしい!』と手をあげる者が現れると、周りからめった打ちにされる未来が待ち構えているようです💦

 

 

そんなベトナムでの教育において

僕のいる園ではベトナム式の当たり前を許さず、日本や諸外国のモラルに沿って教育することを事前に公言していることが唯一の救いです✨

日本の防災意識でやっているので室内は上履きを履きますし、外を裸足で歩くようなこともありません。

 

 

それを望んで入園させる家庭ばかりなので、子どもの指導方法に不満をいう保護者はいません。

ベトナム人の先生たちも日本人がおかしいと思う行動の内容を熟知しているので、安心です。

誰かが給食をくちゃくちゃと食べようもんなら、きっと日本人職員から罵詈雑言のめった打ちです!笑

 

 

いやはや…

 

自分の常識、他人の非常識

ということでしょうか。

これだけ倫理観の違いを持って育っていることに本当に驚かされました。

 

 

郷に行っても郷に従いたくない内容でしたが、今回はここら辺で終わります。

 

 

 

 

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*1:しつけ仕付けまたは仕付)とは、人間社会集団規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。概念的には伝統的な子供への誉め方や罰し方も含む。